HK100-5号車 全般検査実施(第2週目)

第2週目前半は、メーカー等へ発送しなかった一部の床下機器点検、清掃、台車枠の補修塗装を実施しました。第2週目後半は、運賃箱や運転席を固定する取付金具の改修を実施しました。

電車の車体(床)はごく僅かですが、車内通路部分を頂点にして前後左右に向けて低く造られており、車体の「強度としなやかさ」を両立する上で、構造上必要な設計になっています。そのために車両の端にある運転席付近の床は水分が集まりやすく、少しずつ接合部から傷んできます。まとまった修復日数が必要の為、この期間に補修を行っています。

 

●7~9日目 6/1(月)~3(水)

床下機器点検、清掃

メーカー係員により、電子機器や制御装置の点検、清掃を実施しました。電源を使用した機能確認は、第4週目以降に行います。

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台車枠、補修塗装

第1週目に傷を修復した台車枠の塗装を実施しました。サビ止め塗装の上、灰色の塗料を手塗りします。走行中にできた細かい跳ね傷も丁寧に塗装します。車輪(駆動装置)が整備会社から返却されるまでの間、作業の合間に少しずつ補修します。

キレイに色を塗った台車の奥に、今走っている車両の台車が写っています。全然色が違いますね。キレイな台車は見た目が良く気持ちがいいですが、汚れて色が変わっている台車も毎日一生懸命走っていることの証なので、ただ汚れていると一言で片付けてしまうとHK100に怒られてしまうような気がします。

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 ●9~11日目 6/3(水)~5(金)

運転席付近、床補修

運転席、運賃箱を取り外し、床の状態を確認しました。床の一部が傷んでいた為、切接ぎを行い修復しました。椅子を固定する金具は、サビに強い部材を使用します。

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簡単な報告ではありますが、第2週目の作業は以上の内容でした。台車や運転席付近の床が補修され、少しずつキレイになってきました。第3週目の作業についても、また後日報告したいと思います。