HK100-5号車 全般検査実施(第1週目)

5/24(日)~6/26(金)の工程で、HK100-5号車の全般検査が開始されました。全般検査とは、車に例えるならば車検のようなもので決められた一定期間ごとに行われ、車両の安定した走行の為にとても大切な検査です。ほくほく線では機器類の検査に必要な機械を保有しない為、多くの機器は車両から取り外してメーカーや整備会社へ発送し、調整や検査をお願いしています。多くの人手を必要とする「第1週目」の工程を簡単にご紹介致します。

 

●1日目 5/24(日)

車体洗浄

屋根廻り~床下機器廻りまで車体全体を綺麗にします。機器裏の狭い部分も丁寧に洗浄。作業員5名で8時間かけて行いました。

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 ●2~4日目 5/25(月)~27(水) 

主要機器取り外し、発送

主要機器を取り外し順次、メーカーや整備会社に送ります。送る部品と、送り先を簡単に紹介させていただくと以下のようになっています。

 ・モーター…兵庫県伊丹市

 ・車輪(駆動装置)…東京都八王子市

 ・ユニットクーラー(車両屋根上の冷房装置)…千葉県船橋市

 ・運賃箱…岐阜県本巣市

約2週間かけて点検、整備、交換が実施されます。送り先をみると県外ばかりで、遠くは関西の兵庫県まで機器を送って整備しているのには驚きますね。

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 ●5~6日目 5/28(木)~29(金)

台車枠洗浄、探傷

5/28は台車枠と、台車が支障して洗浄できなかった車体底部を7人で8時間かけて洗浄しました。

5/29は台車枠探傷実施。台車は重要な部分でありながら、走行中の振動や加重のかかる過酷な環境の中で使用されているので、傷や亀裂がないか塗装をはがして入念にチェックします。小さな傷の場合でも、丁寧に補修し、台車の健全度を確保します。

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第1週目の作業はここまで。1週目にして早くも車両から機器や台車、車輪が外されてしまいました。第2週目以降どのような作業が待ち受けているのか…また後日報告したいと思いますので待っていてくださいね。