ほくほく線ご利用のみなさまの中ではもう気づかれた方も多いと思うのですが
ほくほく線各駅でのホーム案内放送が11月から変わりました
列車が到着する時に日本語と英語で案内が放送されています
越後湯沢方面が男性の声で直江津方面が女性の声で分けられています
また、開業以来「上り列車」「下り列車」と言っていましたが
わかりにくいというお客様からの声を受けて
今回から「六日町・越後湯沢方面」「直江津・犀潟方面」と案内しています
ところでこの「上り・下り」という言い方
かつてはよく耳にしましたが最近では高速道路や新幹線の混雑ニュースぐらいでした聞かなくなったような気がします
ある年齢以上の方ならすぐに上り=東京へ向かうという感覚をお持ちかもしれませんが
鉄道や道路の始点に向かうのが上りでその反対が下りということのようです
20年前の開業時には当たり前のように「上り・下り」を使うこととしましたが
「上り」と言われてもよくわからないという方も増え
一般的にあまり使われなくなってきているようですので
これまでほくほく線では時刻表や駅案内板などを〇〇方面という表記に変更してきました
駅の自動放送も変わったことで「上り・下り」表記がすべてなくなりました…はずです
そこでこぼれ話を一つご紹介します
(長くなりますのでお時間のある方はおつきあいください)
ほくほく線の始点は六日町駅です
その証拠に線路脇に0kmポストが立っています
鉄道会社では列車番号と言って運行する列車に番号を付けています
時刻表をよく見ると「1734M」とか上の方に書いてありますし
新幹線・特急の列車名「MAXとき315号」などもほぼ同じものです
この列車番号は始点駅を一番に発車する列車を1番にして順につけていくので
下り列車が奇数番号、上り列車が偶数番号になるのが普通です
(あずさ2号は今では上り列車です)
ところがほくほく線は奇数・偶数が逆になっています
なぜでしょう?
理由は以前ほくほく線を走っていた特急「はくたか」です(写真は2011年撮影)
「はくたか」は北陸と首都圏を結ぶ特急列車でしたが始点が金沢でした
ですので東京に向かう方が「下り」になっていましたし列車番号も奇数でした
これに合わせてほくほく線のローカル列車も列車番号を逆にしていたのです
でもお客様にとっては上りは東京に向かう列車というイメージがありますから
案内放送では越後湯沢方面行を「上り」として放送していました
ほくほく線と同じように列番を使っている鉄道をご存じの方がいらっしゃったら教えてください