ほくほく線では9月7日に平成29年度総合防災訓練を実施しました。
今回はその様子をダイジェストでお伝えします。
今回の想定は、
「列車2両目より異臭が発生し乗客1名が倒れ、非常ボタンが押された」
という鉄道に対するテロをイメージした訓練となりました。
まず2両目にいたお客様が異臭を感じ1両目の非常ボタンを押します。
運転士はただちに列車を停止させお客様から状況を聞くと、
「2両目から異臭が発生し1両目へ避難をしてきた。倒れている人もいる。
そして自分も異臭を吸い込んだので頭痛がする」とのことでした。
1両目でも若干異臭がし始めていたため、運転士はお客様の車外退避を決断します。
が、すぐにそのまま車外へということはできません。
指令所と無線で現在の状況報告、消防救急要請、そしてこれから車外退避するため列車抑止手配、列車から離れると無線が使えなくなるので今後の連絡方法など・・・・
様々な打ち合わせを手早くしていくのですが、異臭がする状態で待たされているお客様から、
早くしろまだか
いつまで待たせるんだ
みんな死んでしまうぞ
と避難ハシゴを組み立てている最中も運転士は責められつづけます。
ようやく車外へ退避ができました。
その後消防が到着し、防護服を着用した隊員がまずは周囲の空気を測定し周辺への影響を調査し列車へ救助に向かいます。
列車へ乗り込み空気測定をしています。
密封された防護服ですので曇って視界が非常に悪いなかの救助作業です。
車内に取り残されていた重症者を担架に乗せ
車外で待機していた別の隊員へ引き渡し搬送します。
異臭の原因となったモノを回収し、
回収後防護服を除染し
原因となったモノを警察へ引き渡し。
現地対策本部で警察消防北越急行3者で最終的な状況の報告や確認をして終了となります。
ダイジェストなので割愛した部分はありましたが、
平成29年度総合防災訓練の模様でした。