十日町駅西口から徒歩4分のところから始まる緑道、
実はこの緑道、廃線跡なんですね
昭和の初期に十日町駅のホームから遠くに見えるこの水力発電所を建設する際、
信濃川の対岸にある建設現場まで資材運搬の為敷かれた線路の跡が
いまは緑道として活用されています。
当時は、軽便規格の線路(762mm)と、飯山線で走っていたSL(1067mm)が直接資材搬入できるように、3線軌条になっていたと聞いています。
この発電所が終点ではなく、ここからさらに浅河原調整池まで繋がっていたそうです。
浅河原調整池といえばダムカードもありますし、
戦前着工のアースダムとしては日本最大級で・・・・
ダムの話はまた別の機会にしてちょっと緑道を歩いてみましょう
緑道をしばらく歩くと見えてくるのが十日町情報館。
情報館って何 簡単にいうと図書館なんです。
折角なので中に入ってみましょう
中はこんな感じで回廊状にたくさんの本が並んでいてオシャレです
そんなオシャレな十日町情報館では映画のロケも行われました
「図書館戦争」タイトルだけでピンときた方も多いのではないでしょうか。
ココが「武蔵野第一図書館」として登場しています。
オシャレなだけでなく本などの資料総数は8万点で、
ワタシの大好きな2万5千分の1地形図や、
たしか「北越北線工事誌」もあったかと思います。
近くに来たら是非寄ってみましょう
ただし、館内では絶対騒いだりしないでくださいね。ここは図書館ですからお静かにお願いします。
緑道をさらに歩いて緑道の終点まできました。
緑道の始点から約1.5km 歩いて20分程度です。
その先には妻有大橋があり、当時ここに鉄橋があり平成元年頃までその鉄橋が残っていて、遠い記憶に一度だけ見た覚えがあります。
※国土地理院の航空写真(平成元年撮影)では鉄橋が写っています。
そして昭和20年代の航空写真では浅河原調整池まで繋がる線路が写っています。
妻有大橋の途中まで来ると千手発電所の建屋と調圧水槽がよく見えます。
千手発電所の最大出力は12万KW 発電された電気は清水峠を越えて首都圏へ送電されています。
この千手発電所、戦時中は爆撃に備えて建物を迷彩色に塗っていたんだそうです
十日町駅から発電所まで直線距離で約3km
元気な人は是非お散歩してみましょう
そんなところできょうは廃線跡のおはなしでしたっ